2006年 夏

若い頃、スキーにYHの仲間と菅平へ通った時期がある。
スキー場で暖かいトン汁や汁粉を食べようと菅平YHの厨房を借りて下拵えをした。
その時YHのスタッフから「魔のチキンクリーマー」と恐れられているカレーの話を聞いた。
「魔」と枕が付くくらい辛いカレー、是非一度は食べてみたいと行ったのが30年前の新婚旅行の時。
カレーが唐辛子で真っ赤になるほど、辛いものが大好きな私でもそのままではなかなか食べられなかった。
コーンポタ−ジュを混ぜたりもしたが辛味は変わらない。美味しいとはとても思えなかったが、
やっとの思いで食べ切った記憶がある。
今となっては懐かしいとの思いもあり上田駅近くのベンガルを捜した。看板も店の作りもマスターの顔も
記憶にないが、あの辛さと大体の場所は覚えていた。駅の近くで細い路地を入った所にある店は間もなく分かった。
私はもう、「魔」のチキンクリーマーを食べようとは思わなかったが、妻が食べると言って注文した。
マスターに「30年前に来たことがある」と言ったらびっくりした顔をしていた。
「あの頃より辛味を押さえ食べ易くなっています」との事だった。私も味見したが、食べられない辛さではなかった。
遠い若かった日々を思い出させてくれた『べんがる』を後に小山市に向かった。