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2011年  ブログ『富士宮口から富士山を見上げるT」  

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7月20日(水) 台風6号が近づく富士山五合目



3月15日に富士山の麓を震源とする強い地震があった。その地震で地盤が
緩んでいる可能性が指摘され、今シーズンの富士山スカイラインは連続雨量が100mmを超えると通行止になる。昨日から台風6号の影響で風雨が強く富士山
スカイラインは通行止の雨量。なので富士登山ナビゲーターは下山してしまった。
そんな所へ物好きに様子見に行ってみようと出掛けたが富士山スカイライン
を通る車はほとんどない。台風の雨なので霧はなく快適なドライブ、旧料金所
近くの温度計は19℃を表示。五合目の臨時派出所にお巡りさんが一人、
先日置いたipadを手に「ここにあると便利ですね」 でも、サイポスレーダーの
累加雨量計は表示出来ず、フラッシュで作成したものかも知れない。
ipadでは表示出来ないページもこれから色々出て来るだろうが、使いこなせば
便利なツールである事は間違いない。
成り行きで富士山の登山シーズン中、私がこのブログを書く事になりそうな
雲行き、出来るだけ毎日、三日坊主にならないようにと思っていますので
よろしくお願いします。台風が逸れたように風が収まり雨だけになった15:25
登山区間はバリケードで封鎖された。

 
7月21日(木) マイカー規制


今日は台風一過の晴天、台風は爽やかな風を残して過ぎ去った。
私の家から直接富士山を見ることは出来ないが、天気が良かったので
車で少し移動して富士山を撮した。

明日22日17:00〜24日17:00まで富士山スカイラインの登山区間が
マイカー規制で通行止になります。その間は水ヶ塚駐車場(1000円)から
シャトルバス(往復1300円)またはシャトルタクシーに乗り換えをお願いします。
詳しくはこちらへ
http://www.fuji-tozan.com/05_access.html

登山用シャトルバス
水ヶ塚駐車場⇒富士宮口五合目
 22日 17:00〜22:00
 23日  6:00〜22:00
 24日  6:00〜16:00
上記の時間30分間隔で運転します 

下山用シャトルバス
富士宮口五合目⇒水ヶ塚駐車場
 22日 18:00〜22:00
 23日   7:00〜22:00
 24日   7:00〜17:00
上記の時間30分間隔で運転します
  
7月22日(金) 満車です


今日は天気が良く富士宮駅からも富士山が見えています。
それで上る人が多いのかどうか、富士山五合目の指導センターから
の電話で9時30分現在、五合目の駐車場はすでに満車とのことです。
あまりひどい渋滞にならなければと気になっていますが・・・。
気温は18度でとても爽やかだそうです。

山小屋の情報です。
23日は予約で満室の山小屋があります。山小屋へ宿泊を予定されている方は
必ず予約してからお出掛けください。
 八合目     池田館
 九号五尺  胸突山荘
 頂上     頂上富士館
以上、3つの山小屋は23日の宿泊は予約でいっぱいだそうです、ご注意ください。
なお、頂上富士館は24日も満室だそうです。
  
7月23日(土) 迷子


今日は土曜で私は休み、富士宮市西山で野良仕事です。
でも、富士山の天気は気になり見えているとホッとします。

ナビゲーターが書いた日報を読んで今年も相変わらず多いナという出来事を。
家族や友だちと登っているグループ、一緒に登り始めたのだけど
途中で逸れてしまったと言って指導センターへ来る。
「捜して下さい」と言われても一度も会った事がない人を捜しようがない。
「ケータイは?」と聞くとほとんどの場合「電池切れで繋がりません」
カメラ代わりに使ったり電波状況の悪いところで使うので電池の消耗が
激しいようだ。
逸れる原因は具合が悪くなった人や怪我をした人を置き去りにする場合が
ほとんど、後から来ると思ったが来ないので心配になったと言う。
「それなら置き去りにするなよ」と言いたくなるのをグッと我慢、
「大丈夫ですよ、そのうち下りてきますよ」と言うしかない。

グループで登る場合は常に人数をチェックし一番ペースが遅い人に合わせて
登って下さい。夜間の場合は一度逸れると明るくなるまで見つかりません。
  
7月24日(日) クルマユリ


今、五合目の周辺でクルマユリが咲いています。
昨年、16輪の花を咲かせたクルマユリを見付けたので
今年も咲いてくれるかなと楽しみにしています。

今朝の五合目は霧が流れ山頂が見え隠れしています。
今日は晴れの天気を期待しましょう。

今夕の17:00でマイカー規制が解除されます。
富士宮口五合目から水ヶ塚行きのシャトルバスの
最終は17:00です。乗り遅れないようにご注意願います。
なお、間に合わなかった場合は水ヶ塚経由の三島行きバスが
18:40 にあります。
  
7月25日(月) 雨具の用意を


出勤途中のJR身延線、沼久保駅から8:00の富士山です。
富士宮駅まで来ると山頂はもう雲の中でした。
tenk.jpの天気予報では今日25日と26・27日の富士山は
『曇りか霧一時雨または雷雨』です。

必ず雨具の用意をお願いします。
コンビニの雨具は風の強い富士山ではすぐに破れてしまい
使い物になりません。
ホームセンター等で売られている物は通気性がなく登りでは
雨に濡れなくても汗で濡れてしまいます。
ゴアテックスのような通気性のある物がベストです
ウエアも体温を奪われないという観点から木綿より吸湿速乾素材の
物がお勧めです。靴も中が濡れてしまうと歩くのがつらいので
防水の効いた登山靴が欲しいところです。
少々高くても命には代えられません、万全の準備をお願いします。
雷の場合はすぐに山小屋へ避難してください。
  
7月26日(火) 自転車で富士登山


表富士自転車登山競走が開かれるようになってからだろうか、
自転車で五合目まで上る人が増えたような気がする。
私のブログにもマイカー規制中の自転車の乗り入れについての
質問があった。
エンジン付きのオートバイは50ccでも規制の対象だが人力で走る自転車は
規制の対象外。昨年も、富士山スカイライン登山区間での交通量が少ない
マイカー規制中を狙って自転車で五合目まで上る人も少なからずあった。
ごく稀にだがその先を歩いて山頂を目指す人もいる。
 
参考までに富士宮駅から富士宮口五合目までの距離は36km標高差が
2300mあります。水ヶ塚駐車場からの距離は16km標高差1000m、
西臼塚駐車場からの距離は17kmで標高差1200mです。皆さんはどのコースを
選びますか?
7月27日(水) バリアフリー


昨日も富士宮市西山の畑で野良仕事、大豆の種を蒔いた。
収穫出来たら味噌を作ろうと計画中。自家製大豆で自家製味噌を作るなんて、
なんと贅沢かなんて出来る前から手前味噌。富士宮の27日は朝から雨、
富士山は見えていない。

先日、指導センターで車椅子の方から「身障者用のトイレはありませんか?」と
聞かれたそうだ。たいへん申し訳ない話だが今まで考が及ばなかった。
富士宮口五合目に車椅子対応のトイレはない。
最新の環境省の浄化循環式トイレは駐車場から少し登った所にあり車椅子で
行ける所ではない。指導センターの下にあるトイレは古いもので汲み取り式急な
階段を下りて行かなければならないので車椅子の方の使用は無理。
最も近いのは五合目から10kmほど下った所にある高鉢駐車場、そこには身障者用
の水洗トイレがある。ただし、天水を使っているので長期間晴天が続くと溜め水が
なくなってしまい使用できなくなってしまう。

バリアフリーとかユニバーサルデザインが言われている今、富士山の五合目
といえども車椅子に対応したトイレは必要なのだが・・・。環境省の浄化循環式トイレ
の設置に要した費用は2億円とか、富士山にトイレを作るのはたいへんです。
ちなみに富士宮口以外の3つの富士山五合目登山口にはすでに車椅子対応
のトイレが設置されています。
 
7月28日(木) 富士山衛生センター


昨日の早朝、山頂はみぞれが降ったそうです。私たちは11時頃五合目に
行ったのですが小雨が降っていて、山頂は雲で見えませんでした。
写真はその時のもので矢印のところが八合目の山小屋です。
そこに明日、29日から富士山衛生センター(夏期臨時診療所)が開設されます。
今年は7/29〜8/22の間、医師が常駐し急病人や怪我人の診療に当たってくれます。
利用者はなるべく少ない方が良いのですが、いざという時には心強い存在です。
 
昨年の富士山衛生センターの受診者数は494人でした。その内高山病が356人で、
衛生センターを訪れて受診した人の7割以上が高山病という事です。もちろん、
治療を受けずに途中下山する人、頭痛や吐き気を押して登り続ける人もいるわけで、
それを含めると相当数の人が高山病に罹っていると考えられます。
 
高山病対策
富士山は森林限界の2400mまで車で上ってしまいます。そこから直ぐに登り始めて
しまうと体が高度に順応出来ません。1時間以上五合目に滞在し、水分を多めに摂り
ながらゆっくり登りましょう。
それと睡眠不足も高山病の原因になります。近頃、弾丸登山と呼ばれる登山者が
増えています。夜間に登り始め睡眠を取らないで山頂を目指す登り方です。
吉田ルートの救護所での時間帯別受診者数は午前2時から3時が最も多いとの事で
弾丸登山の影響と見られています。日程に余裕を持った計画を立てて下さい。
 
怪我にご注意
富士山での怪我の大半は下りです。山頂の空気の薄い環境で疲れが蓄積されて
注意力も鈍っています。そのためか下りで転倒する事故が多発しています。昨年、
怪我をして衛生センターを訪れた人は14人ですが、捻挫や擦り傷を負って五合目に
下山して来た人を多数見ました。一昨日、新七合目付近で転倒事故があり山岳
救助隊が出動、救急車で富士宮市立病院に搬送されたという事例があったばかり
です。下りはスピードも出やすく怪我も大きくなり勝ちです。
五合目に戻るまで気を緩めずにゆっくり下山して下さい。

安全で楽しい富士登山を!
 
7月29日(金) 富士山の遊歩道


夏休みに入り富士山五合目に来る小・中学生が増えて宝永遊歩道を回るルートが
賑わっている。それに伴って宝永遊歩道の地図が欲しいというお客様が増えたので
観光協会のPCの中を探してみた。出てきたのが写真のイラスト、誰が描いたのか
分からないが見ていて楽しい。
 宝永遊歩道は富士山に登るのは自信がない、時間がないというお客様に人気、
宝永山の荒涼とした噴火口が活火山であることを実感させてくれる。案内には六合目
から火口縁を下り樹林の中を通るコースが1時間と紹介されているが火口底まで下りて
ベンチに腰を下ろしてと2時間くらいの時間が欲しい。
 
今夕17:00からまたマイカー規制が始まります。
富士山に登るのは自信がないが宝永遊歩道では物足りないというお客様にお薦めです。
マイカー規制中、水ヶ塚にマイカーを駐車してシャトルバスで五合目まで上り、そこから
歩いて水ヶ塚まで下るコースです。水ヶ塚から五合目行きのシャトルバスの運賃は片道
1120円、往復1300円、なので片道切符はちょっと割高な感じもしますが、雄大な富士山
を感じながら楽しく歩けると思います。
 
(コース例1) 五合目 →0:20 →六合目 →0:20 →宝永火口 →1:10 →宝永山 →0:45
(御殿場口下山道)→二合八勺 →0:40 →四辻 →0:30 →幕岩 →1:30
 →水ヶ塚駐車場(徒歩5時間15分)
 
(コース例2) 五合目 →0:20 →六合目 →0:10 →宝永火口縁 →1:00 →御殿庭下
 → 0:50→ 一合五勺 →0:40 →水ヶ塚駐車場(徒歩3時間)
 
宝永山の南側には色々なルートがあります。登山道は比較的しっかりしていますが
コースにわかりにくい箇所があるかも知れません。地図・コンパスは必ずお持ち下さい。
 
7月30日(土) お鉢めぐり


昨日は28日に富士登山して七合目に宿泊した近江八幡市からのお客様を迎えに
富士山五合目に向かった。空は雲に覆われていたのに富士山はくっきりと見えていた。
なので、西臼塚駐車場に車を停めて富士山を撮した。23日から31日まで御殿場市の
『樹空の森』で『わが町富士山写真展』が行われているが、そこに展示されているような
写真は私には撮れそうにない。
 
富士山頂には八つのピークがある。その八つの峰を巡るのがお八めぐりという説もある
そうだ。富士宮口、御殿場口、須走口で配布している『富士登山マップ』は浅間大社奥宮
から時計回りに三島岳、剣ヶ峰、白山岳、久須志岳、成就岳、伊豆岳、朝日岳、駒ヶ岳と
なっている。
http://www.fuji-tozan.com/03_map.html
でも、某出版社の『富士山』の地図は三島岳(文珠ヶ岳)、剣ヶ峰、白山岳、久須志岳(藥師
岳)、大日岳(朝日岳)、伊豆岳(阿弥陀ヶ岳)、成就岳(勢至ヶ岳)、駒ヶ岳の順。

そんな事を書くお前のブログだって間違いが多いと言われると一言もありませんが、ここは
何というピークだろう? なんて確認しながらお鉢めぐりするのも一興かも知れません。
 
7月31日(日) 大雨と雷にご注意!

先日、五合目に行った時に咲いていたミヤマグンナイフウロ。
グンナイフウロは葉の両面に毛があるがタカネグンナイフウロは葉の裏側だけに毛がある
のだそうだ。グンナイというのは山梨の北都留郡と南都留郡をいうのだが、そちらで
見つかった花なのかも知れない。
 
新潟や福島で記録的な雨が降り大きな被害があったとのニュース。昨日の午後は
富士宮市でも一時的に大雨が降って雷鳴も轟いた。今日も東海や関東で雨が降りやすい
天気との予報、富士山に登られる方は大雨や雷にくれぐれもご注意下さい。
今夕17:00にマイカー規制が解除されます。今年は節電のために企業の休日がバラけて
いるせいか、五合目の駐車場は平日も満杯になって、私が五合目に行く度に路上駐車の
列が1km以上続いています。

31日10:30現在の状況です。
富士宮市内は薄日が差していますが、五合目は霧、少し前は大降りだったそうです。
気温は16℃で肌寒いくらいです。天気が悪いせいか今日は登山者、観光客共に少なめです。
 
8月1日(月) 下山道の間違い
須走口と富士吉田口は八合目でルートが分かれる。それを知ってか知らずか
富士吉田口へ下るつもりの人が毎日のようにルートを間違えて須走口へ下りて来る。
吉田口へ下るつもりの人が富士宮口へ下りてしまう事もある。
 
指導センターには各種のチラシが置いてあり一番人気は富士山の登山マップ。人気のない
物はたくさん残っていてティッシュ配りのように無理にも配らなければならないのだが、
マップが載った物は数が少ないので見える所におくとすぐに無くなってしまう。
登山者が五合目に来てから地図を用意する、五合目で初めて地図を見るというのでは
準備不足。是非、家を出発する前に地図を見てコースタイムなどは調べてから登って欲しい。
そうすれば下山道を間違えるなどという初歩的なミスは無くなるのではないだろうか。

下の地図は御殿場口においているもの、富士宮口や須走口にも同様の地図が用意されて
いるのだが数が少ない。富士宮口は青、御殿場口は緑、須走口は赤、吉田口は黄色に
表わされており、現地の案内標識も同様に色分けされている。なので、下山する際は
下山道の色を確認して、道標の色を見ながら下ってください。
http://gotemba.jp/fuji/image/2011tozan-tizu.pdf
 
8月2日(火) 3人の高校生


昨日から8月、いつまでぐずついた天気が続くのかといった感じ、はっきりしない天気が
続きます。しかし、1日の朝ははとてもきれいな御来光が見られたとか。マイカー規制明け
の富士宮口五合目の駐車場は満杯、路上駐車の列が下へ500mくらい続いていました。
 
29日の事です。富士山須走口砂走り6合目付近で米国人女性2人が高山病で動けなく
なっていました。そこを通りかかった横浜の某高校2年の山崎君と木内君それと1年生の
小林君。二人の女性に付き添って五合目まで何とか下ろしました。総合案内所から
救急車を呼んで米国人の女性2人は事なきを得ましたが高校生3人は20:30発の最終バス
に乗り遅れてしまいました。家に電話してお父さんに横浜から車で迎えに来てもらって
帰宅したそうです。

この出来事に感激した須走口五合目のナビゲーターSさんからの連絡でした。