7月24日

          新穂高から鏡平山荘

                 コースタイム
                 5:00起床・・新穂高6:20=7:45笠新道分岐=8:10わさび平山荘=9:45秩父沢出合10:10=
                 10:20チボ岩=10:50イタドリヶ原11:00=11:45シシウドヶ原(昼寝)12:30=13:30鏡平山荘




朝気が付くと車の外ではもう皆さん出掛ける準備を始めていた。時計を見ると5時。テントも片付けて
いる。我々は先に朝食を取ることにした。でもあまり食欲はない。少し食べて、後はお腹が空いたら
その都度食べようという事にした。テントが無くなった駐車スペースに車を移動し、パッキングをし直して
靴を履いた。駐車場から10分程歩いてバスターミナルの所にあるトイレに寄り、歯を磨き洗顔した。
写真を撮りいよいよ出発、もう6時20分だ。ロープウェイを右手に見て蒲田川左俣沿いの林道を歩いた。
7日分の行動食、衣類、非常食、飲み物等を入れた新品のザックは結構重い。ザックのベルトやバックル
類を少しずつ調整しながらゆっくり歩いた。2時間ほど歩くと林道から小池新道へ入った。林道は林間
だったが小池新道は大きな石がゴロゴロしている河原歩き、日差しが強く暑かった。気が付くと、メンバー
が若い女性から高年の男性までの6〜7人のグループと前後して歩いていた。妻と「どういう団体だろう?」
と邪推したが見当がつかなかった。でもこのグループの人達とは下山するまで毎日のように顔を合わせた。

気が付くと槍と小槍が時折雲の上に穂先を見せた。秩父沢で休憩、タオルを冷たい水で洗い汗を拭いた。
そして、空になったペットボトルに水を補給した。30分近く休憩して再び歩き始めた。イタドリヶ原、
シシウドヶ原等の地名はそれらの植物が多いからか。妻が途中から盛んに「眠い」「眠い」と言っていたので、
シシウドヶ原で少し寝ることにした。と言っても日陰はない。妻は写真の様に石に抱きつくような格好で
寝たが、私は石の上に横になり顔にタオルを被って寝た。

「今、何時?」と言う妻の声で起こされた。時計を見ると12時15分、少し眠ったようだ。まだ、あまり食欲は
なかったがおにぎりを一つ食べて歩くことにした。急登コースとらくらくコースがあったのでらくらくコースを
選んだ。1時間ほど歩くと木道に出た。ここから左に回り込むと、そこが鏡平山荘。かき氷を食べていると
少し雨が降ってきた。初日で先が長いこと、雷が怖いこと、そして鏡池に映る槍を見たいこともあり今日は
ここに泊まる事にした。

雷雨は降ったり止んだりしながら次第に激しさを増していった。消灯後、あまりに激しい雷鳴と稲妻に窓の
外を見ると槍が見えた。隣に寝ていた人を起こし、しばらく閃光に浮かび上がる槍を見ていた。


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