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2009年7月27日  白鳥山  橋上登山口

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先日、F山岳会のKさんより白鳥山の紹介文を書いてくれと
頼まれた。静岡県の山の本の改訂版を出すのだそうだ。
一応下見がてら、天気が悪く何処にも出掛けられない夏休み
の一日に登って来た。
JR東海の身延線沿線のトレッキングコースに紹介されている尾崎登山口、
その入り口にある本成寺から2.5kmほど北進すると橋上という小さな集落
があり、そこに八幡宮がある。その神社の裏手が橋上登山口。
このコースは昔から山仕事に使われていた道、
看板や道標は無いに等しい。
歩き始めて20分ほど行った所に『右まんざわ 左やまみち』と
刻まれた石があるだけ。
今の県道がまだ開かなかった頃、白鳥山の中腹を通っていた
身延道の道標だったようだ。


橋上からのコースは白鳥山の北側の尾根を辿る。
鶯が鳴き、足元から飛び立つ蝉に何度も驚かされる。
道標の所から更に十数分歩いた所、登山道からちょっと外れた所に
河川三角点がある。何のために山の中にと思うが、
白鳥山はかなりの高さまで玉石が出る。その高さまで川だったのだろう。


竹林から檜・杉林を歩き、雑木が目立つようになると左手が崖になった
場所に出る。そこが船見沢。身延道を通る人々が富士川を往来する船
を見ながら一休みした沢なのかも知れない。
崩落が激しく現在は船見橋以外は通れない。身延線の車窓から見ると
この船見沢は大きく切れ込みV字の谷になっている。


船見沢の上部は傾斜が緩やかになり、なだらかな道を5〜6分歩くと
胸突き八丁。一箇所ほんの数メートルの間だが、小石が堆積した層が
あり崩れやすく滑るので注意が必要。ここを登りきれば白鳥山山頂。
白鳥山は山静県境にあり、山梨百名山の最南端に位置する山で
標高は一番低い。しかし、関東の富士見百景に選ばれており、
晴れた日の富士山の展望は素晴らしい。
JR東海の身延線沿線のトレッキングコースに紹介されている事もあり、
本成寺わきの尾崎登山口からの登山者が急増している。
近年は右の写真のような碑も建ち、恋人たちの聖地としても売り出し中。