7月29日

          双六小屋から新穂高

                コースタイム
                4:40双六小屋=6:00弓折分岐=6:40鏡平山荘(朝食)7:00=7:25ゴロゴロ分岐=8:20秩父沢8:50=
                9:40わさび平小屋= 10:50新穂高





眼が覚めると外で風の音が聞こえた。かなり強い風が吹いているのだろう。雨に降られてもいい、今日は下るだけ。
歩く支度をして外へ出た。槍・穂高は稜線を覆うように厚い雲が立ち込めていた。台風の影響か、樅沢岳から西鎌
方面は雲がかなりのスピードで流れている。槍方面へ向かう人が何人か雲の中へ入って行く。水場に来たE君に
「我々も今日新穂高へ下るよ」と伝え、我々は一足先に下り始めた。

30分程歩いたところで、ザックへ付けておいた妻の帽子がなくなっている事に気付いた。何処かで落としてしまった
のだが、もう戻る気にはなれない。

弓折分岐で朝食を取っているとE君が追いついて来た。ここから松本駅までE君と行動を共にした。台風は次第に
遠ざかっているようで天気は回復して来ている様子。鏡平を過ぎると急な下りになると私が少し遅れ気味になった。
膝のばねのなさを痛感する。イタドリヶ原の雪渓は1週間前よりずいぶん小さくなっていた。

秩父沢へ着いてザックを下ろして休憩、コーヒーを飲もうという事になった。E君のガスコンロで湯を沸かして貰った。
もう要らないだろうと持って来た水は500ccだけ残してあとは捨てた。秩父沢で30分ほど休憩した後、再び下る。

わさび平でトイレ休憩を取り新穂高10:50着。靴底はもう半分くらい剥がれていた。無料の駐車場から有料駐車場へ
車で移動、温泉に向かう途中また岡山大の医療チームの看護師さんと会った。三俣山荘から歩いてきたそうだ。速い。

村営の無料の温泉に入り、1週間ぶりに石鹸で体を洗った。無事に下りて来てホッとした。風呂上りにビールを飲み
たかったがコーラで我慢。

         新穂高からP林檎の樹

              コース
              新穂高=山形村「水舎」=松本=白馬村「P林檎の樹」

以前、スキーに来た時、同行したAsaiさんが「俺の従兄弟が山形村で蕎麦屋をやっている」と言っていた。
その時、「店の名前はわからないが電話番号ならわかる」とのことだったので電話番号だけ聞いてあった。
「昼食はそこに行ってみよう」という事になり店に電話した。「場所は何処ですか」 から始まり、最後に
「お宅の店の名前は?」で、行ったところは唐沢蕎麦集落に入ってすぐの「水舎」2時近くになって行った所為も
あるかも知れないがメニューの大半が売りきれ、かなりの繁盛店らしい。細くて腰があり私の好みの蕎麦
だった。食後には西瓜も出た。申込書に必要事項を記入して店の会員になり、会計で1割を返金してもらった。
この唐沢蕎麦集落には一度来たことがあったが、その時の店は太めで柔らかな蕎麦でまた来ようとは思えない
でいた。今日はここまで来るのに時間がかかり昼食が遅くなってしまったが、ここまできた甲斐があった。

その後、P林檎の樹へ今日の宿泊予約を入れ、松本駅までE君を送った。P林檎の樹はのんびり出来る宿、折角
休みがあるしもう一泊して行こうと白馬村へ走った。


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