2004年03月28日 天狗岳

山歩きへ
東天狗岳と西天狗岳
コースタイム
9:00渋の湯=10:20唐沢鉱泉分岐=11:00黒百合ヒュッテ(1回目昼食)11:40
=11:50中山峠=12:55東天狗岳13:15=13:30西天狗岳13:50=天狗の奥庭
(2回目昼食)=15:10黒百合ヒュッテ=15:35唐沢鉱泉分岐=16:30渋の湯
 前夜、天気予報を見ていたら明日は全国的に晴れ、
花見日和となるでしょうとの予報。筍を掘っている場合]
ではないと出掛けることに決定。スキーにするか山に
するか迷ったので両方の支度をした。山だったら守屋山
か天狗岳もしくは黒百合平から高見石コース。
朝、山陰への旅行へ出発する母を集合場所まで送り、
その足で長野へ向かった。がカメラの予備電池とメモリー
カードを忘れた。取りに引き返し5:30再出発。
八ヶ岳PAで朝食を取り茅野でコンビニに寄った。弁当を
買う時に山に行くことに決めた。場所は天狗岳、雪の状態
で高見石。
渋の湯へ8:30到着。駐車場に黒百合平から高見石を
[回ってくる予定と言うグループが居た。「もしかしたら後を
追いかけます」と話した。駐車料1000円を払ってから
荷物をまとめて9時に歩き始めた。気温も高いので水気の
多い春の雪、これでは天狗でも大丈夫だと思った。
30分ほど歩き上着を脱いだ。下ってくる人に道を譲りながら
ゆっくり歩いた。この道も20年以上歩いたことがなかったが、
少しずつ記憶が甦ってくる。雪の上に座る気もせず、休憩の
代りに時々写真を撮りながら少しずつ高度を稼いだ。
2時間で黒百合平着。サンドイッチとおにぎりを食べた。
小屋の前ではシリセードで遊んでいる一団がいた。、アイゼン
でブレーキをかけて頭が下に向いてしまったり、態勢を崩すと
ピッケルを手から離してしまったり、明らかに道具の使い方を
知らないと思われる人が多かった。
天狗岩手前の登り
この雪ではスリップしてもうつ伏せになれば止まると思ったが、
念のため妻はアイゼンを着けた。アイゼンを着けながら自分の
足を踏まないように足を開いて歩くこと、アイゼンはあくまで滑落
防止用で滑った時のブレーキに使ってはいけないことを伝えた。
我々の出発が遅かったせいか、下ってくる人はいるが、これから
登る人はいない。私も今日は7時までに自宅に戻らなければ
ならない。中山峠を過ぎると直ぐ展望が開けてきた。西に御岳、
北西に白馬三山、北に浅間山や根子岳、東に茅ヶ岳、金峰山が
見えた。傾斜が急になってからはほとんど直登。逸る気持ちを
押さえながらゆっくり歩いた。天狗岩を回り込んで行くと東天狗岳
山頂。正面に赤岳と阿弥陀岳が際立って聳えていた。遠くには
北岳、甲斐駒、仙丈が見えた。少しおやつをつまみ休憩してから
西天狗岳まで歩くことにした。
西天狗岳からはちょっと角度が変わるだけだが
赤岳が良く見えた。7時までに家に帰らなければ
ならないことを忘れ、ついついのんびりしてしまった。
7時に家に着くためには渋の湯を遅くとも4時過ぎ
には出なければならないが、どう考えても無理。
後は遅刻の時間を出来る限り短縮するだけ。
だが、初めてアイゼンを着けた妻は下りの方が心配。
「ゆっくりゆっくり」と言いながら急いだ。妻は疲れて
来たためか、バランスを崩す回数が増えた。天狗の
奥庭で休憩しながら2回目の昼食。もうアイゼンを
外した方が良いと思ったが、「もう少し着けていたい」
と言うので様子を見ることにした。
黒百合ヒュッテでトイレ休憩、大学生と思われるグループが”山小屋の灯火”
を歌っていた。最近、中高年のグループばかり見ている私にとって懐かしい
光景だった。4時半、渋の湯帰着。久々に一日良く歩いた。今日は天気も良く、
雪の状態も良く、気分も良く歩けた。野良をサボって来た甲斐があった。

こちらが写真