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東天狗岳と西天狗岳 |
コースタイム
9:00渋の湯=10:20唐沢鉱泉分岐=11:00黒百合ヒュッテ(1回目昼食)11:40
=11:50中山峠=12:55東天狗岳13:15=13:30西天狗岳13:50=天狗の奥庭
(2回目昼食)=15:10黒百合ヒュッテ=15:35唐沢鉱泉分岐=16:30渋の湯
前夜、天気予報を見ていたら明日は全国的に晴れ、
花見日和となるでしょうとの予報。筍を掘っている場合]
ではないと出掛けることに決定。スキーにするか山に
するか迷ったので両方の支度をした。山だったら守屋山
か天狗岳もしくは黒百合平から高見石コース。
朝、山陰への旅行へ出発する母を集合場所まで送り、
その足で長野へ向かった。がカメラの予備電池とメモリー
カードを忘れた。取りに引き返し5:30再出発。
八ヶ岳PAで朝食を取り茅野でコンビニに寄った。弁当を
買う時に山に行くことに決めた。場所は天狗岳、雪の状態
で高見石。
渋の湯へ8:30到着。駐車場に黒百合平から高見石を
[回ってくる予定と言うグループが居た。「もしかしたら後を
追いかけます」と話した。駐車料1000円を払ってから
荷物をまとめて9時に歩き始めた。気温も高いので水気の
多い春の雪、これでは天狗でも大丈夫だと思った。
30分ほど歩き上着を脱いだ。下ってくる人に道を譲りながら
ゆっくり歩いた。この道も20年以上歩いたことがなかったが、
少しずつ記憶が甦ってくる。雪の上に座る気もせず、休憩の
代りに時々写真を撮りながら少しずつ高度を稼いだ。
2時間で黒百合平着。サンドイッチとおにぎりを食べた。
小屋の前ではシリセードで遊んでいる一団がいた。、アイゼン
でブレーキをかけて頭が下に向いてしまったり、態勢を崩すと
ピッケルを手から離してしまったり、明らかに道具の使い方を
知らないと思われる人が多かった。
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天狗岩手前の登り |
この雪ではスリップしてもうつ伏せになれば止まると思ったが、
念のため妻はアイゼンを着けた。アイゼンを着けながら自分の
足を踏まないように足を開いて歩くこと、アイゼンはあくまで滑落
防止用で滑った時のブレーキに使ってはいけないことを伝えた。
我々の出発が遅かったせいか、下ってくる人はいるが、これから
登る人はいない。私も今日は7時までに自宅に戻らなければ
ならない。中山峠を過ぎると直ぐ展望が開けてきた。西に御岳、
北西に白馬三山、北に浅間山や根子岳、東に茅ヶ岳、金峰山が
見えた。傾斜が急になってからはほとんど直登。逸る気持ちを
押さえながらゆっくり歩いた。天狗岩を回り込んで行くと東天狗岳
山頂。正面に赤岳と阿弥陀岳が際立って聳えていた。遠くには
北岳、甲斐駒、仙丈が見えた。少しおやつをつまみ休憩してから
西天狗岳まで歩くことにした。
西天狗岳からはちょっと角度が変わるだけだが
赤岳が良く見えた。7時までに家に帰らなければ
ならないことを忘れ、ついついのんびりしてしまった。
7時に家に着くためには渋の湯を遅くとも4時過ぎ
には出なければならないが、どう考えても無理。
後は遅刻の時間を出来る限り短縮するだけ。
だが、初めてアイゼンを着けた妻は下りの方が心配。
「ゆっくりゆっくり」と言いながら急いだ。妻は疲れて
来たためか、バランスを崩す回数が増えた。天狗の
奥庭で休憩しながら2回目の昼食。もうアイゼンを
外した方が良いと思ったが、「もう少し着けていたい」
と言うので様子を見ることにした。
黒百合ヒュッテでトイレ休憩、大学生と思われるグループが”山小屋の灯火”
を歌っていた。最近、中高年のグループばかり見ている私にとって懐かしい
光景だった。4時半、渋の湯帰着。久々に一日良く歩いた。今日は天気も良く、
雪の状態も良く、気分も良く歩けた。野良をサボって来た甲斐があった。
こちらが写真。