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 2013.01


今まで蕎麦を挽いて貰っていた製粉所、作業しているのは90歳を超えるおじいさん。屋根裏の梁に上って平ベルトを
掛け替える。連れ合いのおばあさんから「危ないからもう蕎麦を持って来ないで」と言われている。
蕎麦は挽き方で味が大きく変わってしまうのでなかなか他所には持って行けないでいたのだが、作業を見ていると
90を過ぎたおじいさんのやる仕事ではない。何箇所かの製粉所に挽いて貰ってここが一番だったので後は「自分で挽くしかない!」
最初、石臼にしようかと思ったが、自分がだんだん年を取るので石臼を回すのはたいへんになる。電動式の方が良いだろうと思った。
電動式は値段が高いし置き場所がない、小さなものはないだろうかと見付けたのがHIKIKIの製粉機。
という訳で製粉機を買ったのだが蕎麦粉を挽くのには篩いも必要と知った。この辺りに篩いを扱っている店は見た事がない。それで、
ネットで調べて見付けたのが川越そばの会の自家製粉用という5種類(#100,#50,#34,#16,#11)のセット。
これは予定外だったが篩がないと蕎麦が打てない。清水の舞台から飛び降りたつもりで・・・。
もう二つ予定外が・・・。
石抜きと磨き、石抜きは小さいものは篩いで落とせるが篩いにかからないものは玄蕎麦の中から目で探し出す。
道具がないと無理かなと思ったのが玄蕎麦に付いている花や埃などを取り除く作業、これは蓋付きの大きなタッパーに入れて振った。
それを篩いにかけたり湿らせたタオルで拭いたりした。何か良いものがないかと見つけたのがパンニーダー、ニーダーのボールに
入れて玄蕎麦を入れて攪拌することできれいになる。でも、蕎麦の磨きに使っていたらニーダーのフッ素加工が剥がれてしまった。

蓋付きのタッパーに入れて振るったあと 篩いにかけて出たゴミ 小さな石も

磨いた玄蕎麦をHIKIKIで製粉する。上の写真の篩いで蕎麦殻を分離、#34で篩って一番粉、再び粗い目から順に篩って出来るだけ蕎麦殻を除く。
細かい篩いで篩った方が喉越しが良いのだが粗い方が香りは良いように思う。製粉所で挽いた蕎麦粉と自分で挽いた蕎麦粉をMさんに食べ比べて
貰った。「こっちの方が旨いよ」と言われたのが私の挽いた粉、自家製粉にして良かったと思う。歩留まりも製粉所は7割だが自分でやると8割ほど。

初めのうちは全部#34を通した粉で打っていたのだが喉越しがちょっとという訳で半分ほど#50で篩って後半を#34を通して、それを混ぜて打ってみた。
当分の間はそれでやってみるつもり。

磨いた玄蕎麦 製粉 篩いにかけて



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