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ビアオチャラケ      3月13日


私がどんなソーセージを作っても基本的な味付けは変わっていない。
いつか思いっきり香辛料を変えてみたいと思っていた。今回、ビアシンケンの味付けを参考に香辛料を決めてみた。
ビアシンケンはビールに合うとか、ビール好きのためのという意味があるそうだ。
基本的には冷やして薄切りにして食べる腸詰めの一種、ソーセージに馴染むかどうかがちょっと気掛かり。
ビアシンケンと言えるほど真剣味のある作り方ではない、ちょっとチャラケたソーセージという意味でビアオチャラケと命名。


材料
 
  豚赤身      14kg
  背脂         6kg
 とうもろこし粉     500g
 胡桃          1.6kg
 塩             400g
 砂糖           130g
 白胡椒           50g
 メース           24g
 コリアンダー       15g
 パプリカ          12g
 ナツメグ          24g
 カルダモン         12g
 ジンジャー           6g
  牛乳         4リットル
 硝石             2g
香辛料について
     (GAVANの香辛料の冊子より抜粋)


白胡椒
  完熟した実を水でふやかして外皮を取り去ったもの。
  ブラックペッパーよりマイルドな刺激。
  (ブラックペッパーは未熟な実を乾燥させる)

ナツメグ
  ニクズク科で雌雄異体の常緑樹の種子で、
  まろやかなほろ苦さと甘い刺激性の香りがある。

メース
  ナツメグを包む仮皮で香味はナツメグに似ているが
  より甘みで刺激性は少ない。



コリアンダー
  セリ科の植物の種子でセージとレモンを合わせた
  ような香り。カレー粉の主要なスパイス。

パプリカ
  辛くない唐辛子を乾燥したもので、微かな甘み・苦味
  を有する。主に料理やソースの色付けに使う。

カルダモン
  ショウガ科の植物の種子で1cm位の卵型を
  している。特有の芳香があり味は少し辛くほろ苦い。

ジンジャー
  ショウガ科の植物の根で、新鮮な刺激性のある
  香りと強い辛味がある。
メース・コリアンダー・カルダモンは初めて使う香辛料。
ソーセージの香りを変えてみようと思って使ったものだが、どんな香りになるかちょっと心配だった。
でも、出来上がりを食べてみて違和感はない。ビアシンケンの香りと言えばそうだったなと思う。
ビアシンケンは冷やして食べる腸詰の代表格、でも、今回のソーセージは焼いても美味しい。
何よりも色と硬さが良い。
硝石を入れるようになって今回で3回目、今までで一番上手く出来たと思う。
硝石は亜硝酸塩としての含有量が規制されている。
それをソーセージの使用量に換算すると原料肉の0.2パーセントになるとの事。
今回のソーセージに使った量は2g、肉の0.01パーセント、それでも充分に効果はある。


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